2016年が始まり早ひと月が経ちました。

このペースだと今年もあっという間に終わってしまうのではないかと思います。

突然のことですが

現在活動中の和太鼓ユニット「和迦志」の

結成メンバーである桐山孝が先月22日に44歳という若さで急逝しました。

詳しいことは省きますが

今まだ僕はこのことについて現実感がなく

受け入れきれてないようで

しばらく連絡がつかない状態なんだと思って

過ごしています。

桐山さんとは会った日からすぐに

たくさん話をして、気づけば一緒に太鼓をやっていました。

自分のことより人のことを優先するひとで

人生の岐路に立つ自分はここまで本当に色々な手助けをしてもらいました。

病床で苦しんでいる時もそれは変わらなかった。

桐山さんと最初に話したときに自分は

「雨が降って川ができて海に流れて雲ができてまた雨が降って」という話から

「目に見えないものでも何かが繋がっていて変化していく」といって

「太鼓の音にもそれがあって音を聞いて良かったで終わりではなく、聞いた人の後の人生に何か作用する」

と考えて太鼓をやっていると話しました。

でもそれは

太鼓に限ったことではありませんでした。

桐山さんから沢山の目には見えないものをもらいました。

初めて曲を作った時の感動

やりたいことはやるという姿勢

いつもポジティブなアイデア

自分より周りの人のことを考えるやさしさ

言葉にも目に見えるものにもならないもの他にもいろいろ。

最後を迎える直前まで桐山さんは曲を作ってました。

なぜそれができるのか?

それはいい曲ができる才能があるからできるのか?

緻密な計算された技術があるからできるのか?

その曲が売れてお金になるからできることなのか?

最後まで希望を捨てず

情熱をもって生きていた桐山さんの残した曲を

向こうまで聞こえるように

その希望と情熱が皆に伝わるように

やっていこうと思います。

ありがとうございました。 和迦